ゆかばん脳内散歩

カナダ暮らし写真家の日常と思考録。

彼を超える人はいない、は本当?①

長年連れ添った相手と別れた経験がある人の中には、

 

 

「彼(彼女)を超える人はもう現れないかもしれない。」

 

 

と感じて、次の恋愛に踏み出すのが億劫になったり怖くなったりしたことがあるかもしれない。

 

 

最近久しぶりに、この「彼のほかに彼を超える人はいない」というセリフに遭遇した。

 

 

 

 

 

 

ふむ。

わたしは考えた。

 

 

 

わかる。うん。わかるよ。

自分たちが何年にもわたって過去に築いてきた深い絆。

息を吸うように一緒にいて、お互いがお互いのことを何も言わずとも理解している。

わたしがほしいものを彼は知っているし、彼のほしいものもわたしは分かる。

 

 

長い間1人の人と真剣に向き合い続けてきた自分を、まずは純粋に褒めてあげてほしい。辛い別れをした人もいるだろう。

がんばった、よくがんばった。あなたの運命の相手はその人ではなかったかもしれないけれど、1人の人を一生懸命愛そうと努め続けた過去の自分に「ありがとう」と伝えてほしい。

 

 

 

 

けれどわたしは知っている。あなたは前に進みたい。今より幸せになりたい。

だからここで聞こう。

 

あなたが言う、「彼を超える人は、もう現れない」

 

 

 

それ、本当にそうだろうか?

 

 

 

 

あなたは知っているはずだ。

「愛す」ことがどんなに難しいか。長年連れ添った過去の相手とも、楽しいことばかりではなかっただろう。けれどどうにかして乗り越えようとしてきた。

 

 

 

誰かと関係を結ぼうという時、それは自分という人間の100%を相手にぶつけること。相手のことを思いやろうと努め、尊重し、理解しようとすること。

「愛する」という行為はいつも「あなた」が能動的に始めるものだ。

誰かを愛するということは、時に傷つくこともある。

 

 

あなたがその姿勢を貫く覚悟さえあれば、またそんなあなたを心から好いてくれる人が必ず現れる。

 

 

 

「わたしには彼しかいない」は幻想だ。

 

 

 

 

 

 

「彼ともう戻れない=わたしは幸せになれない」

 

 

 

んん?

 

本当にそうだろうか?

いつの間にか自分の中にできあがっている数式を、まずは疑い、崩してみてほしい。

 

 

「彼ともう戻れない=もっと自分とパーフェクトに合うパートナーがどこかにいる!」

こうしたらもっと楽しくない?

 

 

彼と別れることになったのは「もっと素敵な出会いが待っているよ」というサイン。

パートナーと別れるか悩んでいる人も、同じだ。その人じゃない、別の人が世界のどこかであなたのことを待っている。

そうじゃない保証はどこにある?そうじゃない、彼みたいな人なんていない!と思い込んで過去を握りしめているのは他でもないあなただと、気づいてほしい。

 

男は星の数。いい男も星の数。

そしてあなたはそんないい男に愛される価値がある。

 

 

 

 

 

 

大丈夫、あなたはまた誰かを愛すことができる。

それに必要なものはひとつだけ。

「誰かを一生懸命愛そう」という覚悟と、一歩を踏み出す勇気。

 

 

 

さあ明日から前を向いて。

出会いはすぐそこかもしれないから。

 

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