ゆかばん脳内散歩

カナダ暮らし写真家の日常と思考録。

国際結婚=人生バラ色、という幻想

ロキオと結婚して2年半が経とうとしているが、以前からずっと不思議に思っていることがある。

 

 

それは、

「国際結婚するのが夢なんです、旦那さんとはどうやって出会ったんですか?」

としきりに聞いてくる女の子たちの存在である。

これまで何度となく同じことを言われた。つい1週間前にもたまたまイベントで会った若い女の子に言われた。

 こういう時、わたしは返答に困ってしまう。そして思う。

あなたはほんとうに「国際結婚」がしたいのだろうか?

 

 

国際結婚をすれば幸せになれる!とか勝ち組になれる!と思い込み、国際結婚に憧れる女子は無数にいる。

今日はそんな夢見る女子たちに言いたい。

 

「国際結婚」はあなたを幸せにしてくれる道具ではない。

それは人生における選択のひとつであり、手段である。

 

国際結婚することと、あなたが生涯幸せに暮らすことは全く関係がない。

幸せを自ら構築するために、それを選択することはあっても。

 

 

よくよく掘りかえしてみると、結局みんな求めているものは結婚でも外国人と付き合うことでもない。

 

みんながほしいもの。

それは「ずっと幸せでいること」

 

そしてその幸せは「国際結婚」や「お金」や「地位」などの、本来何かの手段や結果に過ぎないものによって決まるわけではない。

それは幸せでありたいという意志と、それを構築するための姿勢と努力、そしてそれを継続することによってようやく手に入るものなのだ。

 

 

 

 

わたしは今の夫を「外国人だから」「英語ネイティブだから」「カナダに住めるから」という外付け要素で選んでいない。

ただ単純に、彼といると幸せだから。ほんとにそれだけ。

そして「彼が」わたしを幸せにしてくれるという意識ではなくて、わたしも彼も、お互いが2人の幸せのために同じ方向を向いて歩き続けているからこそ、今こうやっていい関係が築けている。

 

 

 

国際結婚をどうしてもしたいあなたへ。

 

それはなぜですか。

国際結婚をすることによってあなたが得たいものはなんでしょう。

それが手に入れば、100%幸せになれる自信はありますか。

あなたにとって外国人と付き合うこと、海外に住むことのメリットはなんでしょう。

それはほんとうに、国際結婚でしか叶えられないことですか。

 

自分にもう一度問うてほしい。

 

 

そしてもうひとつ。

国際結婚できなくても、外国人と付き合えなくても、そんなことはあなたの価値とは全く関係がないから安心してほしい。

違う手段で幸せを選べばいいだけだから。

 

 

国際結婚=人生バラ色。

そんな幻想から、みんながはやく解き放たれますよう。

 

 

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