ゆかばん脳内散歩

カナダ暮らし写真家の日常と思考録。

夫がわたしを人生のパートナーに選んだ5つの理由

こんにちは。ゆかばんです。

自己紹介はこちらから。

 

 

先日日本から親しい友人が遊びに来ていたので、カナダの友人一同を集めてホームパーティを開いた。

十数人で輪を作り、最初はお酒を片手に各々近くの人と言葉を交わしていたのだが、1人がある新婚カップルになれそめを聞いたのをきっかけに、全体の話題はパートナーシップへ。

 

なれそめ話を聞いた後、わたしたちはその新婚カップルのうちの一人に「彼を選んだ理由」を尋ねた。その場にいる全員が聞き入る。

その流れで、他のカップルもそれぞれ相手を選んだ理由を話し始めた。

 

 

 

 わたしの夫ロキオは、そういう照れくさいことを言うのが苦手である。

 

身体的な愛情表現とか「I lone you」のような抽象的な言葉での表現はたくさんするんだけれど、こういう「真剣に妻への愛を述べる」みたいな空気になるとすぐおちゃらけてお茶を濁すのだ。

だから誰かから間接的に聞いたことはあっても、面と向かって「わたしのなにが好きなのか」を言われたことはない。

わたしは彼が愛情を具体的な言葉にするのが苦手なのを知っているから(彼は言葉より行動で示すタイプかもしれない)、それを特に不満に思ったりもしないのだが、他のカップルたちの話を聞いているうちに「ロキオはどう思っているんだろう?」と単純に聞いてみたくなった。

 

2組のカップルがすでに「相手の好きなところ」を述べ、場はほっこりした空気に包まれていた。

 

 

(ここで聞くしかない!!!)

 

 

わたしは思った。

わたしは友人に「ロキオにも同じ質問をしてくれ」と頼んだ。

 

 

質問をされたロキオは、真剣に答えた他2カップルに続くふりをして話を違う方に持っていき、またもや茶を濁そうとしていた。

しかしわたしや他の友人たちの「それ質問の答えになってないよ!」の声や真面目に聞き入る聴衆のプレッシャーに耐えきれず、ついに照れながら話しだした。

 

 

 

 

 

ロキオが、わたしを人生のパートナーに選んだ理由。

ロキオがわたしを好きな理由。

 

 

 

 

彼は友人一同の前でゆっくり話し始めた。

 

 

「まず1つは、自分の情熱を傾けるものに対する彼女の姿勢。」

「それが教育であっても写真であってもデザインであっても、いつも100%を注ごうと努力するところに魅力を感じるし、尊敬しているところでもある。」

 

 

「2つ目は、人をジャッジしないところ。」

「以前付き合っていた女性たちの中には、僕の職業や国のバックグラウンドを下に見る人もいた。でも彼女はいつもそのままの僕と向き合ってくれた。」

 

 

「3つ目。一緒に住み始めた時に、この女性はきちんと生活していく上での責任(家事など)をシェアできる、その能力がある人だと分かった。」

「僕が仕事で疲れている時や家事を頑張った日は、今日はわたしがやるね、と役割を自然と分担してくれた。ずっとこの先一緒にいることを考えたら、これは僕にとってすごく大切なことだった。」

 

 

 

 

ロキオは真剣に話し続けた。

わたしは嬉しいのと恥ずかしいのとで半分にやけた口を隠しながら、周りの友人たち同様、耳を傾ける。部屋の中はしんとして、ロキオの声のだけが響く。

 

 

 

「4つ目は、自分が何かに専念している最中で忙しい時でも、いつも僕のことを気にかけてくれること。」

「風を引いた時、全力で治るようにサポートしてくれたり。付き合い始めた次の日の朝にサンドイッチを作ってくれたことは今でも忘れられない思い出。」

 

 

「そして5つ目は、僕のやりたいことをいつも肯定し支えてくれるところ。」

「だから僕も、彼女のやりたいことは全力でサポートしたいって思う。」

 

 

 

 

 

「そんなとこかなっ。」

ロキオは恥ずかしそうに言った。

早く次の話題いこうよ~照れるから!と顔に書いてある。

 

 

 

わたしは穏やかな瞳で彼を見つめていたと思う。

彼を抱きしめて「ありがとう」と言いたくなった。

愛おしいなぁ、この人のことが大切だなぁ。

って、心底思った。

 

 

そして、ロキオはこんなことを思っていたんだなぁと単純に驚いた。

男性は女性のこんなところを見ているんだなぁ。ふむ。(いつもの観察癖)

 

 

 

 

彼が話し終わったあと、友人の1人に「じゃああなたは、ロキオのどういうところを見て旦那さんに選んだの?」と聞かれた。

この質問ね。本人の前で答えるの照れる。けっこう照れる。

でもロキオもちゃんと言ってくれたから、わたしも伝えよう。

そう思って、わたしも話した。

わたしが彼を選んだ理由は、また別の記事で書きますね。

 

 

 

 

次に言ってくれるのは5年後?10年後だろうか。

 

愛情を言葉で表現するのが下手なロキオが、一生懸命伝えてくれたこと。

 

 

心にそっとしまっておこう。

いつもありがと。これからもよろしくね、ロキオ。

 

 

 

*おしまい*

 

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